【鳩山ぶら下がり】徳之島との接触「滝野副長官に聞いて」(20日夜)

−−滝野官房副長官が徳之島の3町長に電話して平野博文官房長官との面会を打診したということだが、これは移設先として事前調整を始めたという理解でいいのか。3町長は面会を拒否しているが、今後どのように説明していく考えか

「まず、徳之島のみなさんにはやはり、完全に政府案というものが決まっていない段階で、このようにさまざまな憶測の中でご迷惑をおかけしてしまっているということ、そのことに関しては深くおわびを申し上げなければならないと思っています」

「私はどのような思いで滝野副長官が電話をされたか分かりません。まだ政府の考え方が最終的にまとまっているという状況ではありません。まとまった段階で移設先になる地域にお願いをされるということはあろうかと思っておりますが、まだその段階ではありません」

−−国民新党下地幹郎国対委員長のホームページに鳩山政権における普天間飛行場の移設案は徳之島への一部移設。嘉手納、岩国、厚木基地の夜間離着陸訓練を無人島で行う。海兵隊の年間3カ月の海外訓練を6カ月に延長することなどを提案しているという記載があるが、このようなことをホームページに載せるということ自体をどのように思うか

「はっ」

−−また、政府内で検討している考えと合致しているのか

「まあ、しまじ君、下地君らしいなと思いますが、これは完全に下地議員のご自身の私案でございます。私どもの政府の考え方ではありません」

−−オバマ米大統領との先日の会談について、首相があまり手応えを明らかにしないことによって報道が先行しているという側面があろうかと思うが、情報発信の仕方として今回の道以外に道はなかったのか

「はっは。それは・・・」

−−もう1点、一部報道で「Can you follow through?(きちんと最後までやり遂げられるのか)」という発言がオバマ米大統領からあったというということだが、端的にこういった発言はあったのか、なかったのか

「そういう発言はありません。それから私はオバマ大統領との信義に基づいて、オバマ大統領がどのような発言をされたかということはやはり、申し上げるわけにはまいらないんです。申し上げたくても申し上げられない。そのことはみなさんにも分かっていただきたい」

「そのことで、もし私が勝手にオバマ大統領の発言を勝手に述べてしまえば、そのことによって信義というものを裏切ることになりますから、したがって、何も申し上げられない。残念ですけれども、そのことでいろんな憶測が呼んでしまっていること、とても残念ですが、<Can you follow through?>という言葉をお使いになったとは私は、少なくとも私の耳では聞いておりません」

−−滝野さんの電話の件で、まだ移設先にお話しする段階にないということだが、きょうの滝野さんの電話は政権の中でどういう位置づけだと理解すればいいか

「それは滝野副長官にお聞きください。私が存じ上げる話ではありません」

−−先日支持者に向けてマスコミの報道が必要以上になされていると発言したが、首相の思いや普天間問題をいかに解決すべきかということをマスコミが首相の思う通りに報道していないとすれば、説明責任はだれにあるのか。なぜ、物事の進め方として首相の真意が必ずしも正確に伝わらない状態になっていると考えるか

「正式に私どもの考え方とまとめる前に一部情報が必ずしも正確でない形で伝わると、そのことによって先方にご迷惑がかかってしまう。そして、いたずらに反対運動が強くなってしまうと。それが今回の結果だと思います。まだ私どもは決めていない段階です。すなわち、決めていない、何も本来ならばメッセージというものを出すべきときでないときに必ずしもそのような状況にならないということは私にとって、これは不徳の致すところかもしれません。しかし、事実がそのまま伝わるならある程度仕方のないことかもしれませんが、必ずしも事実でないことが大きく喧伝されてしまう。その結果、本来ならば、たとえばもっとスムーズにいくものスムーズにいかないということは大変残念なことでございます」

−−そのへんの情報管理について政権のガバナンスは

「情報管理と言っても正確でない情報が流れているということは、管理のしようがない部分があると思います」

http://sankei.jp.msn.com/politics/policy/100420/plc1004202012026-n4.htm