小沢氏「一兵卒として尽力」 首相「大変ありがたい」

 民主党枝野幸男小沢一郎新旧幹事長は9日、引き継ぎのため国会内で会談した。小沢氏は会談後、記者団に「私自身は一兵卒として当面、参院選の勝利に向け、できる範囲で微力を尽くしたい」と心境を語った。さらに「国民の信頼を回復して、いい結果が得られるように心から期待している」とも強調した。
菅直人首相は同日、小沢氏の発言について「大変ありがたい」と首相官邸で記者団に語った。
 小沢氏は鳩山由紀夫前首相との同時辞任の背景を問われると「一日でも早く新しい体制をつくった方がいいという考えのもとで、輿石東参院議員会長や首相と相談した」と説明。「3人で引くも進むも一緒ということで意見の一致をみて、今日に至った」と話した。

小沢氏が岩手県連の会合に送ったビデオレターで「参院選後に先頭に立って頑張る」と発言した真意については「一番後ろで頑張るわけにはいかんだろ。特別な意味ではない」と説明した。

会談のなかで小沢氏は枝野氏を「頑張ってください」と激励し、参院選の候補者擁立状況について「残った選挙区は沖縄だけだ。よろしく」と要請した。枝野氏は「かしこまりました」と答えた。枝野氏の求めに応じる形でようやく実現した会談だったが、わずか3分で終わった。
 この後、小沢氏は代表選で小沢グループの中堅・若手が推した樽床伸二国会対策委員長と会い、「ばたばたの日程でよく頑張った。国会最終盤をしっかり頑張ってほしい」と声をかけた。この会談は2分間だった。
http://www.nikkei.com/news/headline/related-article/g=96958A9C93819481E2EBE2E0EB8DE2EBE2E4E0E2E3E28297EAE2E2E2;bm=96958A9C93819481E2EBE2E09C8DE2EBE2E4E0E2E3E29F9FEAE2E2E2

支持率の急回復に沸く民主党 「売られたケンカは買う」党内抗争の兆し
 産経新聞社とFNN(フジニュースネットワーク)の合同世論調査などで、民主党への支持率が急回復したことで同党議員が沸いた7日、新執行部の船出となる両院議員総会小沢一郎前幹事長の姿はなかった。菅直人新首相が「脱小沢」路線を明確にしたことへの不満の表れともとれ、党内抗争が始まることが明瞭になった。

 小沢氏の総会欠席は「所用のため間に合わない」との理由からだった。総会会場の後ろに陣取った小沢グループの議員らは枝野幸男新幹事長のあいさつにも拍手せず、冷ややかな視線を送るだけだった。

 小沢氏側近の高嶋良充参院幹事長は菅新首相らがガンバロー三唱をする際に、壇上にのぼるのを渋り、枝野氏に促されてようやく加わるありさまだった。 

 小沢執行部で副幹事長だった1人は「枝野さんは細野豪志幹事長代理以外の『副幹』切りをねらってる。売られたケンカは買うよ」と言い放った。

 執行部人事では枝野氏のほか安住淳選挙対策委員長小宮山洋子財務委員長ら、これまで小沢氏の党運営に批判的な立場をとってきた議員が選ばれた。小沢グループが「反転攻勢の拠点だ」と位置づけるのが国会対策委員会(国対)だ。

 郵政改革法案など重要法案の成否をにぎる国対は、小沢氏に近い中堅・若手が支援した樽床伸二氏が委員長に就任したほかは、三井弁雄(わきお)委員長代理や松木謙公(けんこう)筆頭副委員長ら小沢執行部時代の面々が残留した。

 郵政法案をめぐっては、菅氏周辺から「会期延長はするが、強行採決は望ましくないというのが菅新首相の考えだ。郵政法案は廃案で秋の臨時国会で仕切り直しだ」との声が出ている。

 支持率回復に気をよくした参院民主党からも16日が会期末の今国会を延長せず、参院選を「6月24日公示、7月11日投開票」とする早期選挙論が出ている。

 菅新首相と輿石東参院議員会長は7日に会談したが、輿石氏は早期選挙論を説明したとみられる。

 会期を延長しなければ、国民新党が求める郵政改革法案の今国会成立は絶望的だ。国民新党は法案の今国会での成立を求めており、廃案に反発するのは必至だ。

 閣僚人事でも官房長官に内定した仙谷由人氏が、筒井信隆衆院農水委員長と海江田万里選挙対策委員長代理に、それぞれ外務副大臣、財務副大臣を打診したが拒否された。両氏ともに入閣候補と取りざたされたにもかかわらず、“格下げ”となることへの不満があったようだ。

 枝野氏は7日の会見や民放テレビ番組の出演で、小沢氏の国会招致には消極的な姿勢を示したうえで「小沢氏に引き継ぎのためお会いいただける方向で調整してもらっている」と述べた。だが、小沢氏がいまだに会談に応じていないことを暗に認めたもので、両者の深い溝をうかがわせた。(榊原智)
http://sankei.jp.msn.com/politics/situation/100608/stt1006080202011-n1.htm

「党内仕分け」開始か

デスク番だった4日、菅直人新首相が新政権の発足にあたり、仙谷由人国家戦略担当相を官房長官枝野幸男行政刷新担当相を党幹事長に起用する方向で調整をしているとの報告を受けたとき、「党内仕分けをやる気だな」と思った。もちろん「仕分け」の対象となるのは小沢一郎幹事長だろう。これまで民主党内には小沢氏が握っているカネの流れの不透明さ、情報独占に根強い不満があったからだ。

 官房長官は官房機密費、幹事長は政党助成金を握っており、菅新政権にとっては最重要ポストだ。「小沢支配」を崩すには、小沢氏の力の源泉ともいえる「カネとポスト、それに各選挙区の情報」(民主党閣僚経験者)の独占状態を奪うことが必要となる。菅新首相が小沢グループや小沢氏に比較的近い議員ではなく、小沢氏に批判的だった仙谷、枝野両氏を両ポストに据えようということは、小沢氏の力を削ぐねらいがあるのは明白といえる。

 小沢氏がカネの力を使って党内を押さえつけてきた象徴的な例が、民主党静岡県連でおきた“事件”だろう。党本部は公認候補の現職議員に対して、「公認料を含めて選挙資金を一切出さない」ことを通達した。静岡県連会長の牧野聖修衆院議員によると、佐藤泰介・党財務委員長から「党本部の言うことを聞かない県連へのペナルティーだ」と伝えられ、県連の活動費も止めると告げられたという。

 県連は小沢氏が4月に静岡選挙区に2人目の公認擁立を決めたことに反発し、新人候補を支援しない方針を決めた。しかも静岡では、連合静岡の吉岡秀規会長が3月末、小沢氏が進めた2人目の候補擁立方針について「小沢幹事長が辞職願、辞任届を出す覚悟があるなら民主党の支持率は上がり、2人立てて戦うことができる」と述べ、民主党支持の連合の地方幹部としては初めて公に小沢氏の辞任要求をした。

 牧野氏は公認料差し止めは党本部側の意趣返しであるとして、「小沢氏の意向だろう」との見方を示した。

 民主党内では、鳩山政権に対して参院側から辞任要求が高まったのは、米軍普天間飛行場沖縄県宜野湾市)の移設問題での迷走による内閣支持率の低下問題に加えて、この静岡でおきた「公認料差し止め」問題も影響していると指摘する議員もいる。選挙のための資金を党からもらえないと、この候補は干上がってしまう。

 「鳩山降ろし」のきっかけともなった先月26日の民主党参院議員総会で、声を上げたのは連合傘下の有力労組である電力総連、電機連合から支援を受けた議員だった。これらの議員の発言を聞いた参院議員は「連合が鳩山政権退陣に向けてゴーサインを出した」と受け止めたという。

 鳩山由紀夫首相が退陣表明し、小沢氏も道連れにしたことで、党の雰囲気が変わることを期待する向きも強い。党内ではかねてから「参院選後の政局に備えて、他党にカネを流れているのでは」(閣僚経験者)など、不透明なカネがあるとの疑念が出ていた。新体制下で、枝野氏らが小沢幹事長時代に行われてきたことを「仕分け」すれば、意外な事実が明らかになるかもしれない。

 枝野氏らが進めた「事業仕分け」はメディアにも大きな注目を浴び、党内では鳩山政権下の数少ない「成果」と受け止められている。枝野氏らが不明朗なカネの流れなどを追究すれば、喝采を浴びるかもしれない。

 もっとも、菅新首相の「小沢外し」路線は世論受けはするかもしれないが、参院選を直前に控えて、これまで小沢氏が主導してきた複数区での2人目の擁立方針を急に変えるわけにはいかないだろう。党内の混乱が広がることもありうる。

 枝野氏は党で選挙対策をやった経験もないため、票獲得のためにはどこを回ればいいかを熟知している小沢氏と比べると、落差は大きい。

 菅氏は鳩山氏との「連帯責任」で小沢氏側が沈黙しているため勢いに乗っているかもしれないが、なんといっても相手は小沢氏である。菅氏らに「返り血」を浴びる覚悟があるのか。中途半端な覚悟では参院選後に小沢氏側からしっぺ返しをくらうこともありうるだろう。(有元隆志)
http://sankei.jp.msn.com/politics/situation/100606/stt1006061900008-n1.htm

民主党沖縄県連、菅首相の訪沖申し入れ方針

民主党沖縄、鹿児島両県連は5日、米軍普天間飛行場沖縄県宜野湾市)の移設問題を巡り、菅直人首相に対して早期の沖縄訪問と、日米共同声明に訓練移転先として盛り込まれた「徳之島案」の反対などをそれぞれ申し入れる方針を決めた。喜納昌吉沖縄県連代表は「(菅政権が)沖縄と徹底して話をするようにもっていきたい」と述べた。【井本義親】
http://mainichi.jp/select/world/news/20100606ddm003010167000c.html

菅新首相誕生 過去の菅氏発言 海兵隊国外を主張…琉球新報

菅新首相誕生 過去の菅氏発言 海兵隊国外を主張

【東京】第94代首相に就く菅直人氏は、1996年、鳩山由紀夫首相と旧民主党を結成した当初から「常時駐留なき安保」の思想に共鳴し、在沖米海兵隊の国外移転を訴えてきた。しかし、2009年9月に民主党中心の政権が発足し、副総理に就任して以降、菅氏の口から普天間飛行場の返還・移設など、基地問題に関する発言はほとんど聞かれなくなった。
 菅氏はこれまで幹事長、党代表、党代表代行の立場で選挙応援などで頻繁に沖縄を訪問してきた。その際には「在沖米海兵隊は沖縄に必ずしも存在しなくても日本の安全保障に大きな支障はない」(01年8月)、「国内移転よりハワイなど米国領内への移転が考えやすいはずだ」(03年7月)などと在沖米海兵隊の沖縄駐留に疑問を呈してきた。
 日米地位協定についても「運用改善ではなく協定自体の見直しが必要ではないか」(01年7月)と指摘していた。
 07年5月、民主党は米軍再編への協力度合いに応じて地方自治体に交付金を支給する「米軍再編推進法案」に反対したが、その際、菅氏は「事務方が交渉し米側の出す案を受け止めるだけだ」と対米追従姿勢を批判した。
 沖縄問題への対応についても「霞が関の縦割りはすさまじい。内閣の立場で総合的に沖縄問題を担当する大臣を置くと約束する」(03年11月)と述べ、現行の沖縄担当相以外に沖縄担当ポストを設ける考えを示したこともあった。
 プライベートでも県内離島をたびたび旅行するなど沖縄とかかわりは深い。2010年6月5日
http://ryukyushimpo.jp/news/storyid-163112-storytopic-3.html

「自民」と「みんな」に要望 中国商標と口蹄疫問題 あさって山中市長が上京

「自民」と「みんな」に要望 中国商標と口蹄疫問題 あさって山中市長が上京

 中国商標局に「松阪牛・松阪肉」の申請を却下され、一部の松阪牛農家が子牛を購入している
宮崎県での口蹄疫問題とダブルパンチの松阪市山中光茂市長は、県を通じて7日に農水省畜産部の
幹部と会う約束を取っていたが、首相が交代する慌ただしい政局を理由に延期され、予定していた日
自民党の宮腰光𥶡・農林部長とみんなの党渡辺喜美党首に要望を聞いてもらうことになった。
農水省へも要望だけは届けるという。

 山中市長の話では、商標の申請却下が決定的となった大型連休明けから4度にわたって中川昇副市長
と山口天司農林水産部長が、民主党県第4区総支部に出向いたが駄目で、その間に口蹄疫の問題も起き、
県を通すルートで調整を開始。5月下旬になって今月7日午前11時ごろ農水省の部長級幹部と会える
見通しが立ったという。

 ところが3日に県から「延期したい」と言われ、理由を尋ねると農水省が「政治的理由で駄目になった」
と言っていることが分かった。

 実は山中市長の元に、関東地方の民主党参院議員から電話があり「サポートできることはないか」と
言うので頼んでいたが、1週間後に「幹事長室から明らかな圧力があり『動くな』と指令が出た」との
返事。民主党を通しても県を通しても、第三のルートでも駄目で、「地方から国に陳情するルートが
全くない」と嘆きは怒りに変わった。

 7日は午前10時に宮腰会長に、午後2時45分に渡辺党首に会い、本来農水省に行く予定だった午前11時
に同省へ「行くは行く」。松阪牛連絡協議会会長である山中市長と副会長の瀬古清史・瀬古食品社長が
出向き、子牛市場のネットワーク化と増産体制の確立、地域ブランドの保護などを訴えてくる。
久保行央多気町長と森本武治・松阪牛協議会副会長の同行は取りやめた。


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「選挙勝てば先頭に立つ」=小沢氏秋の民主代表選に出馬?

「選挙勝てば先頭に立つ」=秋の民主代表選に出馬?−小沢氏

 民主党小沢一郎前幹事長は4日、党岩手県連の集会に寄せたビデオレターで、「参院選に勝利して政権を安定なものにすることで、本当の意味の改革が実行できる。そのときに、まさに自分自身が先頭に立って頑張ってまいりたい」と述べた。秋の党代表選で自ら立候補する可能性を示唆したともとれる発言で、波紋を広げそうだ。 (2010/06/04-22:52)
http://www.jiji.com/jc/c?g=pol_30&k=2010060401055