官房長官との会談要請、3町長が拒否

普天間基地の移設問題で、政府による地元への交渉は難航しています。政府は、移設先の中心となる徳之島の3町長に対して平野官房長官との会談を電話で要請しましたが、拒否されました。

 徳之島、伊仙町役場にその電話がかかってきたのは午後1時45分。電話の相手は瀧野官房副長官。なんと、平野官房長官と会ってくれないか、という打診でした。

 「瀧野さんですね、大久保です。官房長官がですか、そうですか」(伊仙町・大久保明町長)

 鹿児島県徳之島の大久保町長を取材中、かかってきた電話の相手は瀧野官房副長官。平野官房長官のもとで移設先の地元と協議を進める実務の責任者す。要件は、平野官房長官との面会の打診でした。

 「今日中にですか。僕はもう即座に回答しますので。これはもう協議する余地は全くないということですね。お会いする必要はない」(伊仙町・大久保明町長)

 「今日中に回答を」という滝野氏に対し、即座に面会を断った大久保町長はさらに・・・

 「私は一つ苦情を言わせてもらうと、(先日)平野官房長官にお会いしたときの、あのときの態度はですね、失礼ですけど、私たちがせっかく(首相官邸に)行ったのに徳之島の『と』と言ったこともないと。これはマスコミの単なるうわさですと、そういうように終始していました。そのような不誠実な方に私は会う気は全くありません」(伊仙町・大久保明町長)

 同じ趣旨の電話は、ほかの2人の町長にもかかってきましたが、3町長が揃って平野長官との会談を拒否したといいます。

 「(Q.平野さんが島に来ますということ?)鹿児島で会ってくれと。(Q.鹿児島市で会ってくれと?)ええ。会うことはできませんと。島に来れないわけですよ。来れないこと分かっているわけですよ」(伊仙町・大久保明町長)
http://news.tbs.co.jp/20100420/newseye/tbs_newseye4409068.html